ファッション好きなら覚えておくべき!「ヴィンテージ」と「古着」の違い

ファッション好きなら覚えておくべき!「ヴィンテージ」と「古着」の違い

若い世代を中心に、人気が広がっている「古着」。サステナビリティをきっかけに、古着に興味をもつようになった人も多いのではないでしょうか?

古着について調べていると、「古着」「ヴィンテージ」「ヴィンテージ古着」など、さまざまな表現が出てきます。それぞれの違いは一体にどこにあるのでしょう…?

簡単にいうと

  • ヴィンテージ=ある程度年数が経っており、それでも状態が良く、価値のあるアイテム
  • 古着=誰かが一度着用したアイテム

のことです。

これだけでは、ヴィンテージと古着の違いがよくわからないですよね。記事内でより詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ヴィンテージと古着の違いとは?

古着のジャケットなどお気に入りが詰まったクローゼット

「ヴィンテージショップ」「古着屋」「ヴィンテージ古着」などのワードから、一見同じことを意味しているように感じられる「ヴィンテージ」と「古着」。実はそれぞれに違いがあるのです。

ヴィンテージとは?

ヴィンテージ(Vintage)という言葉は、英語では「年代物の」「良質の」などの意味で使われることが一般的です。元々はワイン用語として使われることが多い言葉でした。

ファッションにおける「ヴィンテージ」とは、製造からある程度年数が経っており、それでも状態が良く、価値のあるアイテムのことを指します。

ヴィンテージと呼ばれるのは何年前?

ワインの世界では、良質なブドウが収穫された当たり年のワインのことを「ヴィンテージワイン」といいます。しかし、ファッションの世界においては、「この年が当たり年」という明確な基準がありません。

はっきりと定義されてはいませんが、およそ20年〜100年経過したアイテムのうち、状態が良いものを「ヴィンテージ」と呼ぶことが多いと覚えておきましょう。

古着とは?

一方、「古着」は経過年数を問わず、誰かが一度着用したことのあるアイテムを指します。「ユーズド」「セカンドハンド」と呼ばれることもありますね。

つまり、ヴィンテージも大きく分けると古着の一種と捉えられるでしょう。

ヴィンテージアイテムはバイヤーがセレクトし、古着屋さんなどで販売されます。それに対し、古着はリサイクルショップやフリマアプリなど、さまざまな場所で購入できるのが特徴です。

デッドストックとは?

古着屋さんで商品を見ていると、店員さんが「それデッドストックなんですよ!」と説明してくれることがあります。デッドストック(Dead stock)を直訳すると「売れ残り」です。

マイナスなワードに聞こえますが、最近では「価値のある年代物の未開封品」という意味で使われています。新品同様でありながらヴィンテージデザインのもつ独特な雰囲気を楽しめるのが魅力です。

古着と並んで耳にすることが多い「デッドストック」ですが、未開封のため厳密には古着ではないこということですね。

ヴィンテージ古着の魅力

履き込んだ風合いが素敵なヴィンテージデニム

ヴィンテージと古着の違いについて、わかっていただけたでしょうか。

サステナビリティの観点から、私も近年はヴィンテージアイテムや古着を購入することが増えました。そこで、実際にヴィンテージ古着を選ぶようになって感じた魅力を紹介します。

上質なアイテムを比較的安く購入できる

長い歳月を経て、今の時代まで残っているヴィンテージアイテム。経年劣化していないということは、それだけ上質な素材を使い、丁寧に作られているということです。

新品で同じくらい上質なアイテムを購入しようと思うとかなり高額になってしまいますが、ヴィンテージであれば比較的お安く購入できますよ。

その時代の独特な空気感を纏える

ヴィンテージ古着には、生産された年代ならではの雰囲気が感じられるデザインが多いです。

例えば、80年代に作られたジャケットであれば、オーバーサイズなシルエット。90年代のスウェットであればストリート風なプリント。

一点投入するだけで、最近のファッションにはない独特な空気感を纏えるのが魅力です。

新品では出せない”風合い”や”抜け感”を演出できる

また、新品では出せない「風合い」や「抜け感」「こなれ感」を演出できるのもいいところ。全身新品でかためたファッションは、パリッとしすぎていて隙がない印象に見えることもあります。

世代を超えて受け継がれたきたヴィンテージ古着はどこかくたっとしていて、いい意味で力が抜けた印象を与えられるのです。それが絶妙な抜け感を演出し、さりげなくおしゃれさを底上げしてくれるように思います。

他の人とかぶらない

サステナブルファッションが注目されはじめていますが、まだまだ大量生産の服を選ぶ人が多いのが現状。大量生産の服は、着方を間違えると無個性になってしまいがちです。

しかし、ヴィンテージ古着はバイヤーがこだわってセレクトしているので、人とかぶらない、自分だけのスタイルを楽しめます。

環境に配慮しながらファッションを楽しめる

ファッション業界は、2番目に環境汚染をしている業界です。理由はいくつかありますが、多くの資源を使うこともその一つといえるでしょう。Tシャツを1枚作るのに、約2,720リットルの水が必要といわれています。
参考:国際連合広報センター「国連、ファッションの流行を追うことの環境コストを「見える化」する活動を開始」

環境に配慮するには、新品を買わずに今あるものをみんなで循環していくことが重要だと思います。ヴィンテージ古着を購入することは、新しい服を作るブランドを応援しないことになり、結果としてサステナブルな社会作りに貢献できるのです。

環境に配慮しながら自分ならではのファッションを楽しめ、一石二鳥ですね。

運命の一点に出会える

古着屋さんで出会った運命の一着

個人的に、ヴィンテージ古着を選ぶ一番の魅力は「運命の一点出会える」ことだと思っています。基本的に、ヴィンテージアイテムは一点ものです。探せばどこかに同じものが存在するかもしれませんが、個人で探すのは難しいので、古着屋さんでの出会いは一期一会だと思ってください。

パッとお店を見回したときに、ふと目に入った商品。試着してみてサイズがぴったりだと、運命を感じます。

私は身長が170cmあり、日本のファッションブランドだと丈が足りず購入を諦めることもしばしば。ですが、アメリカやヨーロッパのヴィンテージ古着を買い付けている古着屋さんでは、マイサイズがたくさん見つかります。

古着屋さんでは、宝探し気分で服を選んでみてくださいね。

ヴィンテージ古着のデメリット

ヴィンテージ古着の魅力はたくさんありますが、一方でデメリットもあります。

  • 取り扱いに注意が必要
  • お気に入りに出会うまでに時間と手間がかかる

生産からある程度年月が経っているヴィンテージ古着は、いくら保存状態がよくても少なからずダメージを受けています。慎重に取り扱ってあげましょう。

また、お気に入りのアイテムと出会うまでに時間も手間もかかる場合があります。最近ではオンラインで販売しているヴィンテージショップも増えてきているので、ネットもうまく活用して探してみてくださいね。

ヴィンテージ古着で自分だけのファッションを楽しもう!

「ヴィンテージ」と「古着」は、それぞれ違う意味をもつことがわかりましたね。

  • ヴィンテージ=ある程度年数が経っており、それでも状態が良く、価値のあるアイテム
  • 古着=誰かが一度着用したアイテム

ヴィンテージは古着の一種で、質が良く他の人とかぶらないおしゃれを楽しめる魅力的なものです。自分だけの宝物を見つける気持ちで、ぜひヴィンテージ古着探しを楽しんでくださいね。

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